「PAN~ネバーランド 夢の始まり~」レビュー

12月1日、ファーストデーに友人と観に行って、レビューを書こうと思って、はや何週間…。PAN自体、面白かったのだけれども、先日観に行った「母と暮らせば」の方の感想を一刻も早く書き記しておきたい!という衝動から、後回しにしてしまったのである。

 

 

 

「PAN~ネバーランド 夢の始まり~」の位置づけは以下の通りである。

PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜』(パン ネバーランド、ゆめのはじまり、原題:Pan)は、2015年イギリスアメリカ合衆国合作の冒険ファンタジー映画である。

ジェームス・マシュー・バリーによる戯曲『ピーター・パン』の物語を基に、主人公ピーター・パンの生い立ちから、彼がネバーランドを訪れ、永遠の少年となるまでを描いている。(Wikipediaより)

 

原題が「Pan」となっている所に、またも日本のニーズを感じる。「ネバーランド」「夢」と言った、ピーターパンを説明するのに用いられてきたような単語を盛り込むことで、興味を引いている。

かく云う私も邦題に惹かれた部分がある。題名の重要性を改めて感じた。

PAN~ネバーランド 夢の始まり~」は、要は一人の少年が「ピーターパン」になるまでを描いた物語なのである。興味深い点は、フック船長が敵ではない点である。

 

 

 

 

 

以下、あらすじを引用する。

 

第二次世界大戦中のロンドン。12年前に母メアリーによって孤児院に預けられたピーターは、夜な夜な孤児たちが姿を消すことに疑問を抱き、友人のニブスと共に真相を突き止めようとしていた。ある日の夜、孤児院に空飛ぶ海賊船が現れ孤児たちを攫っていく。海賊から逃げようとするピーターだったが、海賊と手を組んでいたバーナバスによって海賊に突き出されネバーランドに連れて行かれる。

ネバーランドには、島を支配する海賊・黒ひげによって世界中から孤児たちが集められていた。黒ひげは妖精の粉の力で不老不死の力を得ようとしており、妖精を狩り尽くしてしまったため、孤児たちを使って妖精の粉が宿る石を採掘させていた。ピーターも採掘に駆り出されるが、掘り出した石を他の男に横取りさる。抗議するが、逆に盗人扱いされ処刑されることになり、黒ひげによって母船から突き落とされるが、ピーターは空を飛び死ぬことはなかった。ショックで気を失ったピーターは、目を覚ますと黒ひげの部屋に運び込まれていた。黒ひげはピーターを、原住民の言い伝えにある「黒ひげを倒す空飛ぶ少年」と確信し、ピーターを牢獄に閉じ込めてしまう。そこに、採石場で出会ったフックが現れ、島からの脱走を持ち掛ける。ピーターは「一緒に母メアリーを探すこと」を条件に受け入れ、フックは牢獄を爆破してピーターと脱走する。2人は成り行きで逃亡を手助けしてくれたスミーも加えて海賊船の強奪を試みるが、ピーターは空を飛ぶことが出来ず、仕方なくフックは自力で海賊船を強奪し脱出に成功するが、約束を反故にしようとしてピーターと口論している最中に追っ手の砲撃を受け森に墜落してしまう。

森に墜落したフックとスミーは、ピーターを原住民の集落に連れて行き「言い伝えの少年」を引き渡して褒美を貰おうと考えるが、原住民の王女タイガー・リリーによって「海賊の一味」として捕えられ処刑されそうになる。しかし、ピーターがメアリーから託されたフルート型のネックレスを付けていたことを知ると、原住民は処刑を取り止める。ネックレスは妖精の王国への道標であり、ピーターは族長から「メアリーは妖精の王子と恋に落ち、黒ひげから守るため、生まれた子を人間の世界に隠した」と告げる。

ピーターは「言い伝えの少年」であることを証明するため、3日の間に空を飛ぶことを指示されるが、空を飛ぶことが出来ずにいた。そんな中、集落から離れ森に迷い込んだスミーは黒ひげに捕まり殺されそうになったため、寝返って集落の場所を密告する。黒ひげは手下を引き連れ集落を襲撃し、族長を殺して妖精の王国の場所を聞き出そうとする。ピーターはフック、タイガー・リリーと共に脱出するが、黒ひげから「メアリーは自分が殺した」と告げられショックを受ける。ピーターたちは妖精の王国に向かう途中で巨大なワニに襲われるが、人魚によって助けられる。ピーターは人魚の力を借り、メアリーが原住民と妖精を守るため黒ひげと闘い死んだことを知る。一方、難破した船を見付けたフックは「自分がいた世界に帰る」と言い出し、2人と別れる。妖精の王国の入り口に到着した2人は王国に入ろうとするが、そこに黒ひげが現れ侵入を許してしまう。

王国に侵入した黒ひげは妖精狩りを始め、用済みになったピーターを殺そうとするが、そこにフックが現れピーターを助け出す。黒ひげはフックの船を砲撃し撃墜するが、フックは空を飛ぶようになったピーターに助け出される。ピーターはティンカー・ベルら妖精たちの力を借りて黒ひげたちを追い込み、壁に激突し浮力を失った母船は黒ひげと共に墜落する。妖精の力でピーターはメアリーの魂と会話し、彼女から「ピーター・パン」の名前を贈られる。

ピーターはフック、タイガー・リリーと共にロンドンを訪れ、ニブスたち孤児をバーナバスの元から連れ出し、ネバーランドに向かう。ピーターはフックに「これからも僕達は友達?」と問い掛け、フックは「勿論だ」と答え、ネバーランドに向けて舵を切る。

(Wikipediaより)

 

毎度ながら、Wikipedia様すごいな…。端的にまとめてくださっている…。

Wikipediaのあらすじを見ると大体の内容がつかめると思うので、私の雑感を記して

この記事は終えようと思う。(何も書いていないとか、言わないで。記憶が曖昧なくのです……)

 

 

 

【雑感】

・映像が綺麗!

ファンタジーやアクションは作り込みが甘いと何処となく興ざめしてしまうものだ。

この映画はとても美しい。束の間、異世界へ誘ってくれる。「夢の国」の住人となりうるのだ。世界観が創りこまれていて、見ていて非常に魅了された。ファンタジーが苦手な私でも物語の世界を楽しむことが出来た。美しいファンタジー映像が見たい方には

おススメの映画である。(ちなみに、配給会社はワーナーである。ハリポタと同様。)

 

 

・ピーターパンとフック船長の関係性

よく語られる「ピーターパン」の物語では、この二人は敵対関係である。

しかしながら、この物語に於いては「相棒」であるのである。

(敵はネバーランド(孤児を奴隷の様に使い、不老不死の為に妖精の石を取る場所)の支配者である黒ひげである。)

相棒といっても、最初は互いの利益の為に結託するのだ。(ネバーランドからの脱出)

冒険を経て、互いの中に本物の絆が生まれていくというものだ。

フック船長は賢いが何処か斜に構えている。が、ピンチの時にはパンを助ける。

「大人は嘘をつく」(と言ったニュアンスの台詞)と笑いながら。

「ずっと友達だ」という台詞が後に嘘になってしまうのかぁ…と、素敵な時に使われた台詞が皮肉にも、その後の展開を導いてしまっているという部分に、物語としての

拡がりを感じた。

(というか、フック船長格好良すぎて敵感ZEROすぎてだな…ついでに言うと、黒ひげもかっこいい。)

 

 

・想像させる余白が多い。

原作である「ピーターパン」はあまりにも有名である。近年、オマージュというか

スピンオフのような作品が多く出ており(ディズニー作品多数)、「PAN~ネバーランド 夢の始まり~」もその潮流を汲んだものであろう。

物語が有名だと、映像に対する先入観が生じる。先入観を裏切られるのは、ある種の快感であるし、物語を多層化する。新たな価値観をもたらすのである。

それを受け取るも、批判するも、見る者にゆだねられる。多くの人に解釈されることによって物語が多様性を持って存在するのである。

「多くの人が映画を観終った後、語りたくなる」そのような作品であると感じた。

 

 

・字幕で見るということ

絶対という訳ではないが、近年は字幕で見ることが多い。

字幕と僅かな英語知識で分かる台詞を追っていくと、何だか異世界に入り込んだ気がしてとても不思議な気持ちになる。一方で、英語が出来ない自分をどうしようもなく呪いたい気持ちになることがある。英語頑張ろう、という、超個人的な雑感でした。

 

 

 

ファンタジーは展開として、非常に似たような結末になる。panも得てしてそのような部分もあったと思う。しかしながら、映像の綺麗さ、物語性によって、「面白い」と思わせる部分が多様にあった。

ファンタジーを楽しみたいという方は、是非DVDでお楽しみください。

おすすめです(^▽^)/

 

以上

 

 

ps・金曜ロードショーの「思い出のマー二ー」やっと観れました!

また、ここに雑感を残せればいいなと思います!(今年中に!)